構造論

まあ現代文の問題解いてればよく目にする理論。S.T先生曰く「マルクス主義と並んで現代世界を根底から覆した理論。」
言い換えればなんだろう?相対論?
とにかく、俺なりに身近な例を出せば、「自分という存在は他者との線引きによって成り立つものである」って感じ。
自分と他者には必ず違いがあって、その違いによって自分という存在を認識している。
顔が違う、身長が違う、性別が違う、etcetc...
更に言えば、自分という存在をここで定義したら、それには必ず対極となる存在が必要。試してみるといい。


で、何故こういう認識の仕方をしているかっていうと、多分人間は「概念」以外のものはすべて「比較」で物を認識しているから。
概念ってのは例えば「あ」を「あ」という文字として理解することとか。これは比較ではなくて覚えること。
んでもって、この線引きは自己と他者の間だけではなくて、自分が属する団体と他の団体との線引きに拡大利用されている。
まず、人は自分という存在を確立するために他者との線引きをする。「他と全く違う存在」になる。すると他人との間に壁が出来る。でも人間は孤独が怖いから*1皆と一緒にいたい。どうするか。
共通点を探せばいい。相手と自分が、「全く違う存在」ではなくなればいい。では、共通点はどうやって見つけるか。


他の、ある集団には当てはまらないけど、自分たちには共通する点を探せばいい。


そうすれば、「俺ら」と「あいつら」で集団が分かれる。
例えば、「日本人」と「外国人」。これは、日本人であるかそうでないかで分けている。
人間は一度に一つのことしか考えないから、*2「日本人」という区分けをすると、細かい点は気にせずに「俺らは皆同じ日本人なんだー」って一致団結できる。
で、これの最たるものがオリンピックとかWBCに代表されるようなスポーツ。
直観的で、エキサイトしやすいスポーツによって、皆は一致団結するようになる。国がまとまる。


で、他にもこれは利用できる。
例えば、中○や韓○。これらは、「日本」という仮想敵国を作ることによって、国をまとめている。民族による区分け。


この理論は色んな方向に展開していくからきりが無いのでここらへんで。
誤認識があれば指摘してくださると嬉しいです。

*1:本能的?

*2:パソコンのCPUと同じ。