DUO 3.0

DUO 3.0

DUO 3.0

何故DUOを薦めるのか

まあねえ。世の中にはターゲットとかデータベースとかドラゴンイングリッシュとかあるにも関わらず、何故DUOなのか。
世の中で知られているDUOの特徴といえば、

一つの例文で複数の単語が暗記できる
例文が面白い

くらいだろうか。


しかし。


DUOはそれだけではないと俺は思う。
以下の点を付け加えておこう。

見出し語だけなら2600項目だが、関連項目を含めると約9000項目掲載されている*1
単語のニュアンスを掴みやすい(これが重要!)

 理由1:語源が解説されているものも多い
  ex.spirit【目には見えないが力強いもの】
 理由2:関連語がまとめられている
  ex.come to light(be brought to light/come out/become known/emerge)
 理由3:勿論例文が覚えやすいのもある
 効果:単語の意味を丸暗記せずとも、「こういうイメージ」ってのが頭に定着しやすい。

例文をメインに持ってくることにより、英語の正しい表現方法が身につく

 →句法や正誤問題で、「ここなんか違和感あるな…前置詞違わないか?」というのがたまにある。

例文と訳文をセットで覚えると、和訳(英訳)の時に気の利いた訳ができることが多い。


そして、他の参考書では大前面に押し出されている以下の特徴も、DUOの中にはしばしば見られるものである。
つまり、様々な方法で単語を覚えることが出来る。

前置詞の意味も解説している

 ex.見出し語"day by day"で【前置詞by=程度の変化・取り扱いの単位を表す】など。

紛らわしい単語(lay,lie等)もちゃんと解説。
接頭語・接尾語についても適宜解説。

 ex.見出し語"endangered"で【接頭語en-em-=形容詞や名詞を動詞化する】など。

発音についても触れている

 ex.見出し語"advise"で、【動詞と名詞で発音/つづりが異なる単語】を列挙。


他の単語帳のように、メソッド一辺倒ではないのだ。
そして勿論、先ほども書いたが、例文が楽しい。セクション毎に話題がある程度決まっているし。
"I'm soaked with sweat." "Stand back! You stink. Take a shower."とか。

具体的な使い方

さて、プッシュはこれくらいにして使い方の解説に移ろう。
DUOの巻頭付近に推奨学習法が掲載されているから、それをまずは読んでみてもいいかもしれない。

CD併用の必要性について。

個人的には、基礎用CD*2は2800円と高くてあまりお勧めできない。
それよりは、復習用CD*3を買ったほうがいい。
しかし、最初から復習用はちときついので、ある程度DUOの例文に慣れてから導入してもいいかもしれない。
雑音があっても眠れる人は、睡眠前にCDかけておくと例文が頭に入りやすい。覚えておきたいセクションのトラックをリピートする設定にしてみよう。ただ、タイマーはつけておいたほうがいいかもしれない。

本編。

まずは、例文の暗記から入ろう。一日2,3セクション以上を目標に。俺は一日5セクション程でやっていたと思う。
暗記といっても、ただ暗記するのは効率が悪い。
まずは、和訳を見る。
そして、話のイメージを掴む。ここでは、和訳そのものではなく、イメージとして掴むことが重要。
で、英文を見て、イメージと例文をつなげる。
余裕があれば、単語と個々の訳をつなげてみてもいい。


これで、まずは一周。できれば二周以上。
一つ注意。
単純暗記がいけないといっても、やはり暗記は暗記。覚えようとする意思を持って取り組まないと、折角一周しても意味がない、ということになりかねない。
逆に、一周後に最初のほうの例文が覚えていなかったからといって落ち込まずとも良い。最初はそんなもの。
だから、二周以上する。


理想的には例文560本のほとんどを暗記して欲しい。
80%くらいでも、次に進めることはできる。

次。

各見出し語に注目しよう。
同義語、類義語、反義語などなどをチェックしながら通していく。
たまに出てくる四角に囲まれたところは要チェック。なかなか興味深い。
墨付き括弧【】で囲まれたものは語源など。単語のイメージを定着させるのに大いに役立つ。
これで、また何周も。


この段階で、復習用CDを併用して見出し語を完璧に定着させることを図っても良い。
同時にリスニング能力も上がるし、自分が英文を読むのが遅いなと感じている人は、ネイティブの発音スピードまでは底上げが可能になる。つまり読解スピードの向上にもつながる。


っと、こんなもんで。
勉強法の参考として使ってくれれば嬉しい。ただし、そのまんま実践するのはやめてください。自分にあってるかを検証してから、不都合なところがあれば自分で工夫してみて、自分に合ったものに改良してから使用することをお勧めします。

最後に。

DUOを内容見ずに買ってがっかりとかいうのをなくすために、若干デメリットを書いておきます。
・文字間が詰まっていて読みにくいかもしれない。
・青黒プリントなので赤シートは使えない。*4
・厳密には入試専門参考書ではないので、頻出単語が落ちていたりすることもある。
・上記項目に関連して、頻出順では勿論ない。従って実力アップの即効性はない。


では、皆さんの学力向上を祈って。ここらへんで終わります。*5

*1:索引の項目数より算出

*2:日本語訳/スロースピード/単語/ネイティブスピード

*3:ネイティブスピードのみ

*4:もともとあまり赤シートはお勧めできないけど…。

*5:うわ、また長文になったった