非常に詳細まで掲載。辞書的に使用すべし。

まず目に留まるのがその分厚さ。720ページもある。字も細かく、モノクロ。ただし、見にくさは無い。
最初はとっつきにくいが、使い方を誤らなければ非常に有用な参考書となる。

内容が非常に詳しく、逆に詳しすぎて読むのに時間がかかったりする。そのため、必要な部分を自分で抽出することが必要になってくることも。

ポイントは、「辞書的に使用する」こと。
化学が大好きな人ならそのまま読んでいってもいいが、そうでもない人は、教科書や問題集をやっている最中に疑問点があれば、索引を利用して調べる、といったやり方が最適。

あと、この本はただの解説書ではなく、問題の解き方まで触れている点にも留意して欲しい。
理論化学の分野では例題を設けて解法を解説しており、無機化学金属元素の分離の編では、イオン化傾向を基とした様々な分離法を掲載してある。

センターレベルであればこのレベルは必要ないが、二次に化学がある場合はこれを使用することをお勧めする。
繰り返し言うが、くれぐれもこれを最初から読んでいこうとして挫折しないように。辞書的に使用するのが基本的に最適である。