投射

その人の気持ちを完全に推測することは出来ないかもしれないけど、ある程度の推測は、大抵の場合、良い方に働くと思う。主に自分にとってだけど。
相手の考えていることを、その思考回路を、「理解出来ない」とするより、思考回路を推測して、実際の入力とそれに対する反応で確かめ、修正していけば、よりその人の考え方に近いものをシミュレート出来ると思う。
なんだかんだ、物心ついてから10数年生きてて、人生経験も相応にあって、自分の言動に対する相手の反応が数パターンに分かれていて、大抵は既知の反応であることは分かってきた。
あとは、どの人はどのような入力でどのパターンに移行するか、もしくは新しい反応が有りうるか、ならばその反応につながる入力はどのようなものが想定されるか、そんな事を考えている。最近はそんな感じ。


なんか、言葉にすると随分無機質な印象を持つ人もいるかも知れないけど、人と反応・言動の繋がりは有機的であると思う。
というか、今のところ、人間の思考自体は、皆が思っているほど有機的というか複雑ではないと思う。
単に、客観的にはブラックボックスで、主観的に分析するには乱雑すぎるだけだと思う。


最近は、自分が想定しうるパターンに当て嵌らない行動を、「常識」の範囲内で実行出来るかどうかが興味の対象。
想定の範囲外だけど、反社会的だったり論理的破綻をきたしていたりしていない、そこらへんが新しい領域なのかな、って感じ。
「予想の斜め上」は大抵何かしらが破綻してるけど、破綻していなければ良い物になると思うんだ。