ストレンジャーの居場所

久しぶりに邦画見ました。

百万円と苦虫女 [DVD]

タナダユキ監督・脚本。蒼井優主演。

タナダユキさんは「さくらん」の脚本をした人みたいですね。
さくらんは正直映像の鮮やかさくらいしか印象に残ってなくて、原作アリの映画にありがちな詰め込みストーリーだったのですが、今回は脚本から自分で起こしたようで。ユニークな内容で楽しめました。
キャラ付けが上手いですね。俳優さんの演技と相まって、各々の登場人物の心情を考えながら見れて、主人公の佐藤鈴子だけでなく周りの人達の心の動きとか、コミュニケーションが噛み合ったり噛み合わなかったりする場面には、色んなことを思いながら観ることができました。
罰金でも前科がついただけでそんなに世間の評価って下がるもんなのかねえ。まあ僕の場合は就職できなくなるんだけど。

少しズレてる主人公の作品ってなんだか好きだな。映画に限らず、小説とかも。普通のものの見方してる主人公じゃあ面白い物語が出来ないってのもあるかもしれないけれど、社会を少し傾いたとこから描き出したものは少し新鮮。