ひとつのことをみる

人は物事に意味を付与することが出来る。
いや、意味を求めるあまり、付与するまでになったのだろうか。


だから、意図を込めていない言葉の羅列に意味を見つけることもできる。
それゆえに、「意味不明」な文章を「意味深長」と捉えがちだ。


意味が無いのか、意味が隠されているのか。
それすら分からない。
世の中に溢れている、数々の詩。
フレーズをただつなぎ合わせたものすら存在し、それらもまた鑑賞者によって意味を付与され賛美される。

作成者と鑑賞者の間に意味の隔たりがある。
それは意味が絶対的なものでないことを示唆する。
僕の生きる意味は。意味とは何だ。
何故僕は意味を追い求める。絶対的な意味を。
意味を排することは出来ないものか。
僕が若し生まれたときから意味の概念を刷り込まれなければまた違った考え方もあったのだろうか。


幻想はいつまでも続く。妄想もいつまでも続く。
それが楽しいのだろうか。