ものを教えてもらうということ

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教えてもらう側と教える側の両方の意見を俺なりに組んでみようと思う。


まず教えてもらう側がたずねてくることは大きく二つに分かれる。現在の学習範囲内での質問と、その範囲外の質問*1


前者は少し対応が難しい。
何より大切なのは、教科が何であれ、解答を導き出すまでの手順だ。
暗記なら暗記、論理なら論理で分けるのが望ましく、そのどちらに該当するのかを教えるのが最も重要。
もし時間があるのなら、何故暗記のほうがいいのかを説明したり*2、数学や物理の公式であれば*3暗記も必要だけど、その公式を導き出す過程も重要。双方揃ってこそ真価を発揮する。


同じくらい重要なのは、相手にわかるように教えるということ。
質問に質問で返すというのは一般的にマナー違反だが、こういう場では必要不可欠。
教える側が、教えられる側に「どこが分からないかを明らかにしてこい」と言うが、それが出来れば苦労しないなんていう場合も多いと思う。そこでどこが分からないかを明らかに出来ることが、「教え方が良い」といわれる所以であろうし。
そういう場合は、難易度段階的に「ここは分かる?」と質問していき、相手の「この水準までは理解できる」というポイントを掴むことが良い教え方につながる。その「分からない水準」を探索する術*4を、教えられる側が身につけてくれば、次回質問する時はより教えやすくなるだろうし、ここは教えられる側が相手の負担を軽減するために極力努力すべき点である。
つまり、最初に「どこが分からないかを明らかにする」方法というのも、なかなかどうして難しいものであり、それを迅速に見つける術は、教えてもらって身につけるのも良いと思う。


そして、後者。知的好奇心からの質問。
これは実際、理系暗記項目には非常に役に立つことが多い。
大学レベルといっても、そんなに思考能力を要するとかではなく、ただ範囲が大学のカリキュラム、というだけだし。
教える側がアマチュアならそうでもないが、プロであればそこまで深い理解をしていたほうが相手の信頼を得られ、かつ相手に深い理解を与えることが出来る。旺盛な学習意欲を削がないためでもあると思う。



書きたいことはまだまだ色々浮かんでくるけど、俺自身は踏み込んだ質問ばかりして「教えにくい生徒」といわれていることを挙げておいて、今日はここらへんで。

*1:つまり、知的好奇心からくるもの。無意味とはいえない。後述。

*2:固有名詞は例外。

*3:俺が思ってるだけだけど

*4:ダウジングみたいな物かな?