「スイッチを押すとき」よんだ

スイッチを押すとき

スイッチを押すとき

かの「リアル鬼ごっこ」で一躍有名となってる山田悠介さんの作品。
ある国のある政府が青少年の自殺を抑制するため、その防止策を講じるのに必要なデータを、あるプロジェクトによって採取するみたいな世界観。
生きる意味を失った人間はどうなるのかーみたいな感じなのかのう。まあこれは帯にも書かれてるからネタバレではないと信じよう。
ついでに言うとエンディングは若干好感若干不満だったかなー


生きる意味を失ったら人はやはり自分の命を絶つのだろうか。何故。もう生きるのに疲れたから?
もし俺が生きる意味を失ったら同様にするのだろうか?否と信じたい。何故か。そのとき生きる意味が無くとも、だからといって死ぬ理由が無いから。
死んだら生まれ変わるにせよ天国に行くにせよ無に還るにせよ今の自分が存在しなくなるわけだから、とりあえず体験しておくだけ体験しておかないと損じゃないか?とか思ってみたわけで。いわゆるもったいない精神なのだろうか。
絶対無いことを妄想して楽しむのはあくまで他人事だから絵空事が描けるだけと言うのは重々承知のことだが、俺があの境遇に際してもスイッチは押さないと思われる。
っと、これは否定の可能性が大きい。何故なら俺は多数の本を読み知識を得て、自分の中でそれを吟味して自分なりに成長させていくことが出来る、即ち予備知識があるからこそこういう考えが出来るわけで、10歳では到底不可能なことであろう。
こんなことを考えつつ帰宅した今日の夕暮れでございました。