化学の勉強法まとめ vol.1

勉強方法は個人によって最適なものが激しく異なります。理解の上。

理系

(化学Ⅱの範囲を絡めています。)
日常学習
辞書以外の厚い本は反射的に敬遠する人は少なくないと思う。
で、俺がこれから紹介する本は尋常じゃなく厚いわけで。

化学I・IIの新研究―理系大学受験

化学I・IIの新研究―理系大学受験

728ページ。まあ、数字だけ見ると空恐ろしいもんですが、要は辞書的に使うもんです。
中堅以上志望の理系は必携といっても過言ではないと思うけど、回り皆がこれ持ってたらすごい光景になりそうだ・・・。


使い方。
まず、最初から全部読むなんて無謀なことは絶対しない。IとⅡの区別がされてないから。
傍らには教科書。目次を見て教科書と同じところを開く。
一通り、教科書を通読。意味が分からないところが多少あっても全然構わない。ただし、分からなかったところは必ずチェックしておくこと。
で、次に新研究を読む。ノートはとってもいいけど、参考書のまとめ方では分かり難くて、本当に自分でまとめる必要に迫られた時だけ。書くよりは何回も読んだり、問題を解いたほうが頭に入る。何故なら、ノートを作っても大体は本文丸写しとか、そうでなくても多少整形しただけで内容がちゃんと頭に入ってるわけではないから。
で、本文を追っていく。[補足]の部分は、できれば読んでおいたほうがいい。チラ見でも多少知識がつく。時間がなければまずは本文優先。
また、序列が教科書を踏まえてないので、そこらへんは自分で調整すること。



ある程度知識を付けたら、(少し不安があっても大丈夫)すぐに問題演習に移る。

実戦化学1・2重要問題集 2005年度

実戦化学1・2重要問題集 2005年度

(確か、これも最新版が出てるはず!購入時は要チェック。)
知識問題から計算問題まで幅広く載っています。
新研究の傍用問題集、「化学I・IIの新演習―理系大学受験」ってのもあるけど、こちらはなかなかハイレベルで、最初は手がつけづらいはず。
また、優先度別にマークが付いてたり、Ⅱの範囲もマークで区別されているのでなかなか使いやすいです。
で、これで問題演習を繰り返す。知識問題ならなおさら。


また、理論化学での計算ですが、(状態方程式やら平衡やら)新研究のほうにも例題が掲載されていて、考え方も掲載されています。これを読んで実際に解くことでもかなり実力が付くと思います。
有機化学においても、「何故こんな反応を起こすのか」という解説が至る所にちりばめられています。理解・暗記の大きな手助けとなるでしょう。
ただし、「ここまでは覚えなくてもいい」って物も多数存在します。その取捨選択は自己判断で行ってください。(オゾン分解なんかは稀なんじゃないでしょうか。)その取捨選択が出来る人なら、かなり有効にこの参考書を活用できることでしょう。


ただし、理解に時間をかけすぎないように。問題を一旦解いてみて、その解き方を身に付けてから理解を深めるというのも一つの手であり、そのほうが効率が良いことが多々あります。

文系

すいません、文系のほうは化学Ⅰといってもどこまで踏み込めばいいのか、といったのが俺自身把握できてないので、勉強法とかが紹介できません。
とにかく、センターとかを解いている限りは、化学Ⅰの範囲をとにかく問題演習、がいいような気がします。また、最初からマークで行くのはあまりお勧めできません。センター間際までは記述を中心で行きましょう。
とにかく、化学Ⅰの問題集を書店で一つ一つ手に取り、批判的な目で本を吟味しましょう。
「まあ、これなら買ってやってもいいかな」って本があれば、それをまずは置いて、目をつぶって、開けて、また開いてみましょう。それでもまだ、その気持ちが確固として残っているのなら、その本は十中八九いい本です。ちゃんと最後までこなしてみましょう。
これくらいしか。