えくすぺりめんたるえんくらっしゃめんと

たかが一年で得られるものは少ない。
暇をただ暇として消費している僕の一年は、常に何かを求め向上している人の数か月分の経験にしかならないのだろう。


大学生になり後輩と別れを告げたが、一年経って、また後輩ができる。
でも、今の自分には先輩だから後輩よりは少しでも優れていなければ云々っていう観念が生まれない。逆も然り。
先輩とか、後輩とか、そういうのは自分の優位性を確保するための手段でしかないような気がする。
常にへりくだる傾向の日本人がプライドを保持するための無意識下で生成された方策なのだろうか。


今、先輩後輩の概念に疑念を抱くのは匹夫の勇的な精神から来るアンチ先輩面体制が影響しているのかもしれない。
実際、自分がどのように思考しているかは無意識のバイアスを考えないといけないけど、そのバイアスがなんであるか推測する自分自身の思考にもバイアスがかかってるっていう入れ子状況だから把握できているとは言い切れない。それが歯がゆくもあり、少々楽しくもある。
この複雑な状態をどうにかほどいてやることができれば、そしてそれを難なくこなせるようになれば、また一つ思考方法が増える気がする。