暗鬼

未だに、考える事がある。
多くの希望の中から、二つだけを選び、ぼんやり先に望んだものは叶えること能わず、もう一方を与えられた俺。
実はこれは何かの手違いで、ある日それが発覚し、これまでの一喜一憂は全て偽りの上に成り立つものとなったなら。


その不安には解消する手立てが一つしかなく、またそれも不十分ではある。
つまり、この不安の直接的根拠が見つからないこと。
こんなぐちゃぐちゃしてるのに、その状態が楽しいと思えてる。そんな状況もまた楽しい。
既に、変人という言葉は単にマイノリティの状態を表すものに成り果てた。


こんな一瞬。
日常茶飯事ではないと思う。