日本だけじゃなかったんだ。

新聞に載っていたんだが、あるコスタリカの人達が日本の憲法9条改正に反対する署名を集めているらしい。
ほんで新聞読んで初めて知ったけど、コスタリカは常設軍隊を持たないそうだ。
憲法でその常設軍隊を禁止しているとか。
非武装中立宣言とかもしているらしい。
んでもって国家予算の四分の一を教育費にまわしてて、識字率も90%台後半とか。
すげーなー思ってネットで調べてみた。


…なんとなく分かってはいたけど、やっぱ軍隊に匹敵する戦力持ってる。
市民警備隊と言うらしい。しかも、軍事費はその周辺国に比べてかなり高い
しかも、機関銃とかロケット砲とかも装備しているらしい。
まあ、その点では日本の自衛隊と同じようなものか。
名前だけ軍隊ではなくて、実際は軍隊に匹敵する、十分戦力になりうるものを持っている。


あと、最初から気になってたのは「常設」の単語。
これも、多分緊急時とか臨時には軍隊作って出兵とか出来るんだろうなーと思った。
実際、そのようだ。これは日本より甘い感じがする。


あと、日本と違って米軍基地がないらしい。アメリカの影響は日本より少ないのだろうか?
いわば敗戦国の日本と、戦勝国グループの一員のコスタリカの違いかな。
第二次世界大戦のときにアメリカよりもコスタリカが先立って日本に宣戦布告したというのは驚き。
中立国を名乗ってはいるが、親米の態度があからさまに出ているらしい。
なんか、非武装中立国も宣言に終始しているみたいだし、なんなんだろう、って感じ。
理想を掲げているというよりは、対外的に「いざとうときはアメリカに守ってもらうための」憲法って感じがする。


つまり、中立国と宣言した割には、スイスのようにはいっていないわけだ。
まあ、スイスは場所的にもある意味攻め込まれない状況だし、軍隊は持っているけど第一次世界大戦第二次世界大戦は参加してないし、どこにも属さないというのを頑なに守っている。それが生きる道なのだからといえばそれまでな点はあるが。


そもそも、ちゃんとした戦力を持たずに中立は実現できないんじゃないかと思う。それだったら他の国に攻められても、中立なんだから助けてくれる国はないかもしれないんだし。
そういう点では、憲法改正していない今の日本のほうが、まだ交戦権を認めていないのだから、比較的平和に近い気がする。親米路線は別として、憲法の話ね。


追記:
他にも軍隊を保持していない国はいくつかあるようです。アイスランドとか。
そういう国は他の戦力(NATOとか)に守ってもらっているようです。やはり戦力抜きでは国はやっていけない現状があるのではないかと思いました。
平和というのは、あってないようなものなのではないだろうか。
人と人は永遠に完全理解しあえない。ならばそこには軋轢が生まれ、国と国の間に摩擦が生じれば、そしてその統率者の判断が(平和至上の観点から見て)間違った方向に行けば、必ず戦争が起こる。
だからこそ、「平和を実現」という達成し得ない目標を掲げ、平和に少しでも近づこうとしている、それが俺たちなのではないのだろうか。


余談:
こういう、新聞では全然分からなかった情報を得られるのが、インターネットのいいところだと思う。
あ。そういや今日あった小論、「インターネットの功罪について800字以内で述べよ」だった。
関連性のある出来事は一日に起こるのだろうか。…それとも、たまたま関連性のある出来事が一日に起こったとき、記憶に残るのだろうか。


おまけ:サッカーでコスタリカの審判により日本の勝利を奪われたとき立てられたスレ
http://www5c.biglobe.ne.jp/~beam/log/mcossta.htm
コスタリカ審詳細(Internet Archive)
http://web.archive.org/web/20021001223852/http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_06/2t2002060501.html


(2006/02/08 23:39 加筆修正)
(2006/02/10 20:55 追記) 侵略戦争憲法で禁止している国は普通にありました。EU諸国らへんにも。